熱中症に対する応急処置
イラストは、東京法令出版株式会社「応急手当講習テキスト」より掲載
熱中症とは?
「日射病」「熱痙攣」「熱疲労」「熱射病」をひとまとめにしたものです。

初期症状で、手足の筋肉の痛みや硬直がでることがあります。

次第に、だるさ、吐き気、頭痛、めまい、立ちくらみ、頭が「ボーッ」として、注意力が散漫になる。
重症の熱中症(熱射病)は、 緊急を要する危険な状態です。

皮膚が赤い
汗をかかなくなり、皮膚が乾く(乾燥している)
体が熱い
・言動がおかしい、反応が鈍い(
意識障害

このような場合は、

直ちに119番通報しましょう。
重度の熱中症
熱中症の原因
・炎天下で長時間過ごしたり、運動する
   (頭部・頸部が直射日光でてらされている)
・高齢者や乳幼児で、高温多湿、風のない中に長時間いる
   高齢者や乳児は、車の中やクーラーなどがない部屋に長時間いるだけで、熱中症になることがあります。
運動する場合の予防処置
@健康管理しましょう。
 ・睡眠状況
(8時間以上、就寝と起床の時刻を一定に)
 ・怪我・故障(ストレスを感じやすい) 
 ・発熱、疲労、下痢、二日酔い、貧血など
A運動する人の状況を把握しましょう。
 ・体力の弱い人(高齢者・乳幼児・新入生・新人)
 ・肥満の人
 ・暑さに慣れていない人
 ・熱中症になったことがある人
 ・我慢強い、まじめ、引っ込み思案
 ・高齢者、心疾患、高血圧、
  アルコール中毒、糖尿病、
  発汗機能の低下している人
B運動する環境の把握
 ・急に気温が上がった
 ・湿度が高い
 ・活動場所が、アスファルトなどの人工面

これらをチェックした上で・・・
1.応じた運動、水分補給を行う   
・塩分を一緒にとると吸収、回復が早い
・糖分を加えると効果的で、飲みやすくなる
水500mlに食塩5gの食塩水:スポーツドリンクが特に効果的
2.暑さに徐々に慣らしていく
3.服装に気をつける 
具合が悪くなった場合は、早めに運動を中止して、必要な手当をしましょう。
熱中症の応急処置
・涼しい場所に避難させましょう。
(風通しのよい日陰、クーラーが効いている部屋)

衣類を脱がせて、冷やしましょう。
皮膚を露出させて、うちわや扇風機で風を当てて、冷やします。あまり汗をかいていない場合は、水をかけて風を当てます。(氷水をかけるより、ぬるい水をかけて風を当てるほうが効果的です。)氷のうなどを首、脇の下、太ももの付け根などに当てて、冷却することもできます。

水分・塩分を補給しましょう。
(スポーツドリンクが最適)
意識障害などにより、自分で水分を補給できない場合は、医療機関を受診して点滴による水分補給を受ける必要があります。
※自分で水が飲めない場合は、無理に飲ませないようにしましょう

傷病者の楽な姿勢にしましょう。
立ちくらみがある場合などは、足側を高くします。
涼しい場所に避難、衣類を脱がせて、風を当てて、氷のうなどで冷やします。