通電時又は停電時の火災防止について
(電力復旧時の火災や裸火の取扱いにご注意ください!)

 被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
 当組合管内は台風15号、19号により各地域で家屋等の破損や大規模停電等の大きな被害を受けました。災害により停電が発生すると電力復旧時や停電時に思わぬ火災が発生する可能性があります。消防ではこれらの火災予防について注意を呼びかけています。

通電時の火災を防ぐには

 通電時の火災とは、停電から復旧した際に災害によって屋内の電気配線や電気製品などが損傷または雨等の水に濡れたため引き起こされる火災のことで、この他には停電前まで使っていてスイッチがオンになったままの電熱製品が出火して引き起こされるものもあります。

通電時の火災を防ぐために必要なこと 
 ・停電中の自宅を離れる際にはブレーカーを落とし、急な電力復旧に注意する。
 ・屋根や外壁などが破損している場合は、屋根裏や壁などに埋設されている電気配線や器具などが損傷している可能性や雨などにより電気配線や屋内の電気製品が水濡れしている可能性があります。そのため、電力復旧前にこれらについて損傷や水濡れなどを確認し、異常がある場合はブレーカーを落とし、電気事業者や電気製品業者へ連絡する。
 ・電力復旧される前に白熱灯、電気スタンドやオーブントースターなどの電熱製品の付近にカーテンや食べ物などの可燃物がないか確認する。
 ・タイマー機能などを設定している電熱製品がある場合は、電力復旧直後ではなく時間が経過してから作動する場合や設定しているいつもの時刻とは異なる時刻に作動する場合などがあるため注意する
 ・切れた送電線には不用意にさわらないで、専門業者へ連絡し到着を待つ。

裸火の取扱いにご注意を!

 停電により、明かり取りの目的でろうそく等を使用する。または、調理目的でカセットコンロなどの裸火を使用する場面があろうかと思いますが普段、裸火を使い慣れておらず、更に災害等による疲労から裸火を使用していることへの注意が十分に行き届かない場合があります。そして、ろうそくやカセットコンロの消し忘れ、取り扱いの不注意や転倒などから思わぬ火災へと発展する可能性があります。

 裸火の取扱いによる火災を防ぐために必要なこと
 ・ろうそくを使用しているときはその場を離れない。また、裸火を極力使用しないよう電池式のランタンなどの照明を活用する。
 ・ろうそくは金属製や陶器などの不燃の台座を使用し、安定させて立たせ、転倒や燃え尽きたときでも火がつかないようにする。
 また、転倒に備え周囲に燃えやすいものを置かず、万が一に備え、消火器や水バケツなどを用意し、消火できる準備をする。
 ・カセットコンロなどを使用する場合は鍋底がカセットボンベを覆うと過熱して爆発する恐れがあるため、鍋底の大きいものは極力使用しない。また、カセットボンベがしっかりと装着されているか確認し、装着不良によるガス漏れを防ぐ。