救急自動車の適正利用

 本当に救急車が必要ですか?
 救急車は、災害や急病等で「緊急」に病院へ傷病者を搬送するための、とても大切な市民の共有財産です。「緊急」とは、迅速に病院へ搬送し、医師の治療を受けなければ生命に危険を及ばす状態等をいいます。他の手段(自家用車、公共交通機関等)が利用できるような明らかな軽いけがや病気は、救急車での搬送対象といえるでしょうか?
 消防組合では、10年前の2倍を超える年間1万件前後の救急需要に対応するために、平成15年8月に八街消防署に第2救急隊を配置、更に18年4月には佐倉消防署に第2救急隊を配置し、現在では11台の救急車で対応しておりますが、傷病者が発生した最寄の署所の救急車が出払ってしまい遠くの署所から救急車が出動することも珍しくありません。また、実際に搬送された方の約半数が軽症と診断されており(グラフ参照)、その割合は増加の傾向にあります。
 救急車で行くと優先的に見てもらえると思われている方もいるようですが、緊急性がなければ一般の方と同じように待たされます。また、病院で救急車以外でも対応可能と診断される方も少なくありません。緊急性が低いのに救急車を呼ぶことは、本当に救急車が必要な切迫している傷病者を、より重篤な状態に追い込み、救える命も救えない結果を招く事になるかもしれません。
 今、本当に救急車を必要としている人のために、救急車の適正利用にご理解、ご協力をお願いします。





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