電気火災にご注意ください!!

 電気は、私たちの生活において必要不可欠であり、製品の発達とともに様々な電気製品が使用されています。
 そんな身近な電気製品ですが、使用環境によっては思いがけない火災を引き起こし命を奪う原因にもなってしまいます。
 

★主な電気火災の原因と対策

1.コンセントやプラグから出火

  古いもの、壊れているコンセントやプラグを使用すると短絡(ショート)したり過熱する場合があります。
  また、長年コンセントにプラグを差込んでいると、コンセントやプラグの隙間に溜まったほこりや湿気などが付着し、その表面で小規模な火花放電が発生しており、新たな電気の通路(トラック)ができ、その部分で合成樹脂部が徐々に炭化して電気が流れ出し発火するトラッキング現象を起こす場合もあります。

トラッキング現象の様子

              
                              映像提供:独立行政法人 製品評価技術基盤機構(nite)


 予防対策
 
 ① 使用しない器具は、電源を切りコンセントから抜いておきましょう。

 ② 傷みや緩みがあるプラグは使用しないようにしましょう。

 ③ プラグは隙間のないようにしっかり差し込みましょう。

 ④ 冷蔵庫などの差しっぱなしのプラグやタンスの裏などのコンセントは、時々点検して清掃をしましょう。

 

2.電源コードやテーブルタップから出火

  電気コードを家具などで踏みつけたり、釘やステープルなどで強く打ちつけることで、配線被覆や心線を傷つけて短絡などが原因で火災になる場合があります。
  また、電源コードを束ねて熱がたまることで配線被覆が溶け火災になることや、テーブルタップに多くの電気機器をつなぎ、許容電力を超えてしまい熱を持ち火災になる場合もあります。

電源コードの踏みつけによる出火の様子

              
                         映像提供:独立行政法人 製品評価技術基盤機構(nite)



                  たこ足配線の状況

 予防対策
 
 ① 釘やステープルで打ちつけをしないようにしましょう。

 ② 電源コードは束ねないようにしましょう。

 ③ 電源コードを家具などの下敷きにならないよおうにしましょう。

 ④ たこ足配線をしないようにしましょう。

 ⑤ テーブルタップを使用する場合は、※許容電力を守るようにしましょう。
 
 
 ※ 許容電力とは
    規格上、電線(ケーブル)などに流せる最大の電流のことです。

                                  許容電力1500W

電気火災を未然に防ぐ!

 今回紹介した火災の原因は、ほとんどが使用者の管理不備や取扱い不注意によるものです。
 今一度、身の回りの電気製品を点検し、また、安全な取扱いの知識を深め火災の発生を防ぎましょう。