揚げかすが37時間後に出火!?

 当消防組合管内において、揚げ物時に出た揚げかすから、37時間後に出火するといった事例がありました。
 これは、揚げ物作業で出た、揚げかす(約6kg)をスチール缶(容積18L)に捨て置いたところ、スチール缶内の揚げかすが燃え出したもので、幸いにも、この火災では、ケガ人も無く、揚げかすとスチール缶のみが焼けただけで消し止められました。
 火災の原因としては、高温状態のまま揚げかすを、放熱の良くないスチール缶に多量に入れたことにより、余熱によって酸化発熱が促進され発火したものと考えられます。

●どうすれば発火しないの?

 余熱により発火するには、油脂の種類、量、収納場所の室温及び通風状況など様々な条件によって異なりますが、揚げかす、揚げ玉及び天かす等は十分に冷ました後、放熱の良い容器に捨てるなど、出来るだけ蓄熱させない方法で処理することが必要です。



写真:(財)東京防災指導協会 新火災調査教本《第4巻 化学火災編》