木造飲食店等が密集する地域に係る防火対策の注意喚起について
令和4年8月10日、福岡県北九州市小倉地区の旦過地区において、床面積約3,300uを焼損する火災が発生しました。旦過地区は、建築年数の古い木造建築物が密集する地域に所在しており、令和4年4月19日にも床面積1,924uを焼損する火災が発生しています。このような地域では、火災が発生した場合に大規模な火災につながる危険性が高いことから、防火対象物ごとに講じる防火安全対策のみならず、平素から地域の住民、自治会及び商店街組合等の地域関係者が自ら出火防止対策や各種訓練を行っていくことが防火対策上必要です。
有効な防火対策
・火を使用する設備又は器具の適切な取扱い及び維持管理
飲食店では、天ぷら油から出火する可能性が高いため、火を使用する設備又は器具の取扱中は、その場を離れないこと。
・住宅用火災警報器の設置及び維持管理
店舗併用の住宅を含め、住宅の用に供される防火対象物の寝室部分等には住宅用火災警報器の設置が義務づけられています。特に店舗部分が飲食店である場合は、火災の早期覚知の観点から、厨房部分に住宅用火災警報器を設置すること及び連動型の住宅用火災警報器を設置することが防火対策上有効です。
・消防用設備等の適正な設置及び維持管理
飲食店には、原則として消火器具の設置が義務づけられています。確実な初期消火を実施するため、より消火能力の高い消火器具を設置することが防火対策上有効です。
・地域ぐるみの訓練等の実施
一度火災が発生すると大規模な火災に発展する可能性があります。自治会や商店街組合などの皆さんを主体とした地域ぐるみの訓練等の実施をお願いします。