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風水害への備えについて

危険が迫るギリギリまで「自分は大丈夫」という気持ちを持ちがちで、その結果が逃げ遅れにつながります。「空振りで良い」という気持ちで下記に注意し、早めに避難することを心がけましょう。

テレビやラジオの気象情報、お住まいの地域の防災情報ホームページ等で情報収集を行い、早めの対策・判断を行いましょう。

特別警報とは?

平成25年8月30日から、気象庁が「特別警報」の運用を開始しています。
これは、気象庁から発令されている各種警報の発表基準をはるかに超える豪雨や大津波等が予想され、重大な災害の危険性が著しく高まっている場合、新たに「特別警報」を発表し、最大限の警戒を呼び掛けるものです。
特別警報が発令された場合、お住まいの地域は数十年に一度しかないような非常に危険な状況にあります。周囲の状況や市町村から発表される避難指示・避難勧告などの情報に留意し、ただちに命を守るための行動をとってください。

→参考「特別警報について」(気象庁ホームページ)

避難勧告・避難指示とは?

災害の発生時等において、各市町村からお住まいの地域に防災無線などで「避難勧告」または「避難指示」が発令される場合があります。これらの違いをよく理解し、自らの身を守りましょう。また、危険を感じる場合などは、自らの判断で早めに避難することも重要です。

参考【避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン抜粋】

種類発令時の状況住民に求める行動
避難準備(要援護者避難)情報・要援護者等、特に避難行動に時間を要する者が避難行動を開始しなければならない段階であり、人的被害の発生する可能性が高まった状況・要援護者等、特に避難行動に時間を要する者は計画された場所への避難行動を開始(避難支援者は支援行動を開始)
・上記以外の者は、家族等との連絡、非常用持出品の用意等、避難準備を開始
避難勧告通常の避難行動ができる者が避難行動を開始しなければならない段階であり、人的被害の発生する可能性が明らかに高まった状況通常の避難行動ができる方は計画された避難場所への避難行動を開始
避難指示・前兆現象の発生や、現在の切迫した状況から、人的被害の発生する危険性が非常に高いと判断された状況
・堤防の隣接地等、地域の特性等から人的被害の発生する危険性が非常に高いと判断された状況
・人的被害の発生した状況
・避難勧告等の発令後で避難中の住民は確実な避難行動を直ちに完了
・未だ避難していない対象住民は、直ちに避難行動に移るとともに、そのいとまがない場合は生命を守る最低限の行動

避難時の注意点

1.動きやすく、安全な服装

 ヘルメットや運動靴を着用する。(裸足、長靴は厳禁!)

2.水深に注意

 歩行可能な目安は成人男性で約70cm、成人女性約50cm、水の流れが速い場合は20cmでも危険になります。

3.足元に注意

 段差・マンホール・側溝に気づきにくくなるため、杖や長い棒を使い確認しながら歩く。

4.単独行動はしない

 2人以上で流されないようロープ等でお互いを結ぶ。

5.要援護者に配慮

 高齢者や傷病者は背負い、子供は浮き輪等を付けて安全を確保する。

6.車で移動しない

 深く冠水した道路では車が動かなくなったり、成人男性の力でもドア底部から45cm程度の水深でドアが開かなくなり、閉じ込められてしまいます。

短時間で危険な状態になります。

水が集まり流れる場所である河川・渓流・下水管・用水路などでは、短時間に強い雨が降ることや周りから降った雨が流れ込むことで数分~数十分で危険な状態になることがあります。

離れた場所での雨が影響する場合があります。

河川・渓流・下水管・用水路などでは、自分のいる場所で強い雨が降っていなくても、上流など離れた場所で降った雨が流れて来ることによって危険な状態になる場合があります。

1時間の雨量 予報用語災害発生状況 
 10~20ミリやや強い雨 長く続く場合は注意が必要 
 20~30ミリ強い雨 側溝や下水、小さな川があふれ、小規模ながけ崩れ 
 30~50ミリ激しい雨 山崩れ・がけ崩れが起きやすくなる 
 50~80ミリ非常に激しい雨 マンホールから水が噴出、土石流が起こりやすい 
 80ミリ以上猛烈な雨 大規模な災害が発生する恐れが強く、厳重な警戒が必要 

危険性

局地的大雨や集中豪雨が発生した場合、自分のいる場所にどのような災害や事故が起こりうるかを前もって知っておくことが必要です。

場所 危険性 
 地下施設(地下街など)河川等から氾濫した水が流入する 
 住居(地下室・地下ガレージ)河川や側溝からあふれた水が流入し、場合によっては水没する 
 道路(歩行者・自転車)路面が冠水し、道路と側溝の境目が分からなくなり転落する 
 道路(自動車)冠水部分に乗り入れ、走行不能となり、場合によっては水没する 
 川原、中洲(遊び・魚釣り等)急な増水で流される、中洲に取り残される 
 下水道管、用水路の急な増水で流される
 登山渓流の急な増水で流される

台風ではさらに注意が必要です!

台風が直撃した場合、上記の大雨に加え、風速20m以上の暴風が長時間連続して吹くことがあり、時には瞬間的に風速40m以上の突風が吹き、車両のような重量物まで横転させてしまう力がありますので、テレビやラジオ、防災無線などに注意して台風が来る前に対策をしておくことが重要です。

土砂災害には、がけ崩れ・地すべり・土石流の3つの種類があり、その特徴と前触れをご紹介します。

がけ崩れ

大雨で地面に大量の水分がしみこみ、弱くなった斜面が突然崩れ落ちます。

◇前触れ

  • がけから出てくる水が濁る。
  • がけに亀裂が入る。
  • 小石がパラパラ落ちてくる。

地すべり

比較的緩やかな斜面において、地中の粘土層などの滑りにくい面が地下水などの影響でゆっくりと動き出す現象で、広範囲で発生するため、住宅や道路などに大きな被害を及ぼします。

◇前触れ

  • 地面にひび割れができる。
  • 沢や井戸の水が濁る。
  • 斜面から水が噴き出す。

土石流

谷や斜面に溜まった土や石、砂が大雨による水と一緒に一気に流れ出して起こります。破壊力が大きく、流れる速度が速いため、大きな被害を及ぼします。

◇前触れ

  • 山なりや立ち木の避ける音、石のぶつかり合う音が聞こえる。
  • 雨が降り続いているのに川の水位が下がる
  • 川の水が急に濁ったり、流木が混ざり始める。